各メーカーのヨーグルトは、その効果として本当に違いがあるのだろうか?

「食から腸内細菌叢を考える!」と言うテーマで、ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌を取り上げています。
今日は、各メーカーが販売しているヨーグルトに含有された乳酸菌やビフィズス菌の種株が、それぞれの特徴が産み出されているかどうかに触れてみたいと思います。
まずは種株というものについて、簡単に説明していきたいと思います。
ヨーグルトの表記に、種株が記載されているものとないものがあるかと思いますが、あるものは、ビフィドバクテリウム・ブレーベとか、ビフィドバクテリウム・ロンガムとか、詳しく種属まで表記されています。
これは、腸内細菌全体を枝分かれさせていくと、ファーミキューテス門やバクテロイデス門、アクチノバクテリア門などと言う、門レベルに分けられ、次にこのアクチノバクテリア門の中でビフィドバクテリウム属、ファーミキューテス門の中ではラクトバチルス属などに分けられ、ビフィドバクテリウムの中でも先ほどのブレーベとかロンガムに種属に枝分かれしていきます。
*ちなみに私たちが行っている腸内細菌検査においては、腸内に棲む属レベルまでの腸内細菌の判定が可能です。
例えば、私も毎日摂取していますが、ヤクルトのミルミルはビフィズス菌BY株と表記されていますが、ビフィドバクテリウム・ブレーベが含有されています。元々は赤ちゃんの腸内にいるビフィズス菌(ビフィドバクテリウム・ブレーベ)から製品化されたものです。
ビフィドバクテリウム・ロンガムについては、こちらも私が良くヨーグルトとして摂取している森永乳業の「ビヒダス」BB536株として含有されています。ロンガムは乳幼児から高齢者まで幅広い層の方たちが持つビフィズス菌になります。
このように、ビフィズス菌の中でも、いくつもの種属に分かれています。
では、体内にこのようなビフィズス菌たちが入っていった場合、それぞれの種別ごとにその働きは違ってくるのでしょうか?
各ヨーグルトメーカーはそれぞれの効能を打ち出していますが、研究者によると、ビフィズス菌としての働きは一時的にあるものの、どのビフィズス菌でもその効果は同じだとされる方もいらっしゃいます。
一時的というのは、仮に腸まで生きたまま届いたとしても、根付くことはないと言うことを意味しています。
この部分は正直、まだ詳しくわかっていないと言うのが実際のところだと思います。
そもそも、ヨーグルトに含まれるビフィズス菌が腸内で効果を発揮すること自体、否定している研究者もいらっしゃいますからね。
このような事実を踏まえ、明日は整理してまとめていきたいと思います。
コメント