唐突ですが(笑)‟うんち”は何で出来ているかご存じですか?
これまで、腸内細菌に加えて、中医学からみた便秘などについても見てきましたが、ここでどうしても切り離せないのが“うんち”の話しです。よってここからは、お食事中の方は、食べ終えてからお読みください(笑)
画像はうんちをイメージしたイラストですが、出来るだけ現実味を帯びないように工夫してみました。こんな色のうんちだと間違いなく何かの病気ですので、医療機関で検査をおすすめします(笑)
冗談はこれくらいにして、皆さんはうんちは何で出来ていると思われますか?
これまで、腸内検査を受ける方、腸内環境について話した方、ことあるごとにこの質問をぶつけますが、ほとんどの方が、食べかすとおっしゃいます。確かに食べかすも一部含まれていますが、ほんの5%~10%程度です。
もちろん、個人差はありますし、排出するうんちの量でもその割合は変わってきます。
うんちの多くは水分で60%くらいを占めています。そして腸内細菌やその死骸が15%~20%、残りの15%くらいが腸粘膜細胞の死骸です。この割合に関しては、研究されている先生によりまちまちですが、だいたいはこの割合のようです。
まず食べかすが5~10%というのは意外だと思われる方が多いのではないでしょうか?水分は別にして食べかすが100%と思われている方がほとんどですので。
では、一日のうんちの排出量はどのくらいかご存じでしょうか?
現代の日本人は一日200g程度と言われています。おそらく毎日計っている人は皆無だと思いますが、これは戦前(もう表現としては古い?!笑)1945年以前の日本だと一日300g程度だったと言われています。
この便量の減少は、戦後、欧米型の食生活で食物繊維を摂らなくなったからだと言うことです。
便秘で悩んでおられる方も多いかと思いますが、毎日、仮に200gのうんちを体内に溜め込んでいると思うと、その日数を掛け算するとすごい数値になり、「あり得ない!」となりますが、水分は大腸で再吸収されていますので、一日に溜まる量はそれほどでもないと言うことです。便秘の方のうんちがカチカチに硬いのを見れば納得ですね。
ただ気になるのは、腸内細菌がちゃんと新陳代謝をしているかどうか?便量の20%を占める腸内細菌がしっかり排出されていないのですから、腸内環境は決して良くはないですね。
本来なら一日1回ではなく、食事ごとに排出する、もしくは2回くらいは排出するのが理想的な排便習慣のようです。
続きは、また明日に致します。
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