大豆に含まれるイソフラボンが心筋梗塞を防ぐメカニズムについて

今日はなぜイソフラボンを摂取すると、心筋梗塞が少ないのかについて家森幸男先生の説を取り上げて深堀していきます。

イソフラボンが女性ホルモンと似た効果を持つと昨日のコラムでお伝えしましたが、血中で女性ホルモンのような働きをして、血管を裏打ちしている内皮細胞の遺伝子に働きかけ、一酸化窒素(NO)を作ります。これにより血管が拡張し血液もサラサラになり血栓ができにくくなると言うメカニズムです。

ただ、一酸化窒素は不安定なので、体内で活性酸素に出会うと効果が失われてしまいます。

よって、活性酸素を抑える抗酸化栄養素の、緑黄色野菜の色素やビタミンA、E、Cなど以前にこのコラムでもご紹介した栄養素を摂取すると良いのです。

また、イソフラボンには動脈硬化の原因となる悪玉コレステロール(LDL)を減らす作用もあります。

肝臓の細胞にはLDLのレセプター(受容体)がついていて、これがLDLを取り込むのですが、イソフラボンはこのレセプターを増やし細胞内への取り込み量を増やすため、血中のLDL値が下がることになるわけです。

そしてイソフラボンは心筋梗塞予防効果だけでなく、癌の死亡率との深い関係があることがわかりました。

特に乳がんと前立腺がんですが、いずれも性ホルモンが関係するところです。

このイソフラボンと癌との関係については明日科学的に深掘りします。

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