大豆に含まれるイソフラボンに癌抑制効果が期待できると言うお話しです!

今日のコラムは昨日の続きです。昨日は大豆に含まれるイソフラボンが心筋梗塞を防ぐメカニズムについてでしたが、今日は、癌の死亡率とも深い関係があるお話しです。

まず、大豆摂取の少ないアメリカやヨーロッパでは、乳がんや前立腺がんの年齢調整死亡率(人口の年齢構成を一定にして比較したもの)が高く、大豆摂取の多い、日本や中国では低いと言うデータがあります。

もちろん、それがすべて大豆に関わるかどうかはわかりません。そこで、行われた家森幸男先生の研究をお紹介します。

乳がんの細胞を培養液に入れ、女性ホルモン(エストロゲン)を入れると癌細胞は増殖しますが、そこにイソフラボンを入れると抑制されます。これは癌化した乳腺の細胞にあるエストロゲンのレセプターに、構造が似たイソフラボンが入り込むためエストロゲンが入りにくくなり、癌細胞を抑えると言うメカニズムのようです。

前立腺がんでも同じことが言えます。前立腺がんも男性ホルモンにより増殖作用があります。前立腺がん治療の初期はホルモン療法が行われますね。こちらもイソフラボンが男性ホルモンのレセプターを抑制するのです。

また、癌細胞は血管新生を起こして血液中の栄養分を摂り、全身に転移していきます。この血管新生を阻害するのが私の母も投与している血管新生阻害剤(アバスチン)ですが、この働きをイソフラボンが行うようなのです。

そして骨粗鬆症に効果を見せたり、末梢環境を良くするため肌を綺麗にするとも言われています。

家森幸男先生のレシピには必ずと言っていいほど大豆がふんだんに使われています。先生のお弁当もそうです。

大豆がいかに長寿につながるのかが良く分かります。

ちなみに今日の画像は、女性の年齢によるエストロゲンの量の変化を表したイラストです。

明日は、長寿・短命に影響を及ぼす4つの食品のうち、最後のヨーグルトになります。

ヨーグルトについては腸内細菌の視点から、かなりの量のコラムを書いて参りました。腸まで届かないとか、ヨーグルトでは効果が期待できないなど、YouTube動画などでも様々な意見が多くの研究者などから発せられています。

ただ、私自身がこれまで様々なヨーグルトを摂取し、自分自身の体内の変化、便の状態、他の細菌(麹菌、納豆菌など)との関連性を踏まえながら、腸内細菌を常に意識しながら見てきたこと、体感したことを綴っていきたいと思います。

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