抗炎症作用があり慢性炎症を防ぐ‟緑茶”ですが・・・・

慢性炎症を防ぐ抗炎症作用のある食材を取り上げていますが、今日は画像でも見ての通り‟緑茶”です。
緑茶とカテキンと言う言葉が思い浮かぶ方も多いかと思いますが、この茶カテキンの中にはエピガロカテキンガレート(EGCG)と呼ばれる、強いポリフェノールが含まれていて、EGCGに炎症を抑える効果が研究により明らかにされています。
緑茶を飲むことにより、抗炎症作用を表す炎症マーカーの低下や心血管疾患リスクの減少、血糖値上昇の抑制、脂肪吸収の抑制など、様々な健康機能性が研究で示唆されています。いわゆる、茶カテキン効果ですね。
緑茶を飲む習慣が、生活習慣病予防への貢献につながると言うわけです。
ただし、どんなにいい食材でも過剰摂取は逆に健康を損ねることがあります。緑茶もその例にもれず、茶カテキンの過剰摂取は肝機能障害を引き起こすとも言われます。
欧州食品安全機関(EFSA)は、EGCGを800mg/日以上摂取すると肝臓への影響が懸念されるとしています。
ただ、1日のEGCGの摂取量800㎎は緑茶ベースではよほどがぶ飲みしない限り達しない数値で、この基準は高濃度サプリメントを制限するものだとされています。
また、カテキンの摂り過ぎは、非ヘム鉄(植物性食品由来)の吸収を阻害することで、鉄欠乏性貧血の可能性も指摘されています。
このように、肝臓に疾患のある方や貧血気味の方は、緑茶の摂取には注意が必要ですが、多くの方が緑茶をたしなむ程度の飲み方ですと、抗炎症作用が期待できプラス要因の方が多いと思われます。
明日は、この緑茶を中医学(東洋医学)ではどう捉えているかについて見て行きます。
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