抗炎症作用があるにんにく(大蒜)を中医学の観点から見てみる!

抗炎症作用があり慢性炎症を防ぐ‟にんにく”ですが、今日は中医学(東洋医学)の観点からにんにく(大蒜)を見ていきましょう。
にんにくは、中央アジアやインドが原産とされ、約2000年前に中国から朝鮮半島を経て日本に伝わったと言われています。にんにくの語源で最も有力とされているのが、「忍辱(にんにく)」で、この言葉は「侮辱や苦しみに耐え忍び心を動かさない」という意味を持ち、にんにくの強い臭気が修行に耐える力を象徴していると考えられています。
いかにもインドで生まれたにんにくらしいですね。
中医学では、大蒜(にんにく)は、五気六味で言うと、温性で体を温める性質を持ちます。また辛味、甘味として、辛温散寒の効能があります。
帰経(生薬や食材がどの部位、臓器に作用するか)は、脾、胃、肺ですので、体を温め、脾や胃を守る働きをします。健胃止痢で下痢症状の時にも良いとされています。
食欲不振や消化不良などにも効果を発揮し、炎症を防ぐともされています。まさに、抗炎症作用で慢性炎症を防ぐと言うことになりますね。
もちろん風邪の時には効果を最大限発揮する生薬(食薬)と言えます。
風邪で寝込んでいる際には、さほどお口の匂いは気にしなくて良いでしょうから、大蒜を食べて元気になりたいものです。
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