抗酸化に働くセレンは、マイナーだけど重要なミネラルです!
食品摂取基準に定められている13種類のミネラルを追っかけるシリーズもいよいよ11番目になりました。
今日は、セレンです。もうここまで来ると、体内の必須元素とは言うものの、ごくわずかしか体内に存在せず、その働きなど、よくわかっていないのも実情です。
とは言うものの、酵素の構成成分ということは間違いなく、抗酸化作用があるようです。抗酸化と言えば、老化や動脈硬化の予防とイメージできますね。
詳しく見てみると、いわゆる活性酸素の元となる、過酸化水素やヒドロペルオキシドを、酵素の構成成分であるグルタチオンペルオキシターゼという物質が分解することで抗酸化作用に働きます。この活性がセレンが左右しているということです。
要するにセレンの摂取量が増加すれば、グルタチオンペルオキシターゼの活性値が上がるというわけです。
では、このセレンを多く含む食材はなんでしょうか
魚介類に多いのですが、アンコウの肝には100g中200㎎の含有されています。マガレイが110㎎ですから、アンコウの肝は比較的多い食材と言えそうです。
欠乏症は特に見られないようですが、ミネラルの中では毒性の強いこともあり、摂り過ぎには注意が必要です。毒性が強いと聞いて何となくアンコウの肝に多く含まれていることは納得できます。フグの肝は致死に至る毒性ですからね。
ご家庭ではアンコウの肝を食べる機会は少ないと思いますが、冬ならばアンコウ鍋もいいかもですね、お高いですけど!?画像のようにあん肝をポン酢でいただくのもいいですね!
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