現代の「未病」はテクノロジーで作る!血糖値も腸内細菌もすべて「可視化」して管理する米国の新常識

食と健康をどう捉えているのかを、現在の米国人の3つのトレンドから見ていますが、今日は、3つ目のトレンド『テクノロジーで管理する‟バイオハッキング”』です。
バイオハッキングと、難しいワードが登場してきましたが、要約すると、テクノロジーの力を駆使して体を常時監視し、最適化(ハック)する動きが、現在のトレンドとして注目されています。
もうこの一文でピン!と来られた方もいらっしゃると思います。そうです、個別に細かなデータを集め管理する、そういうことなのです。
私のコラム内でも最も健康管理にとって最も重要なのが、各個人は他の人と必ずしも同じではないという考え方です。
それは、分子栄養学においても、腸内細菌においても同じです。消化酵素の生成能力や、消化吸収代謝の精度、そしてそもそも腸内細菌叢自体、すべての方が違う構成比ですし、絶対量も違います。また、腸内細菌がどれだけ数がいても有効に機能している割合は個人により違うのです。
これらをすべてバイオハッキングすることで、健康管理が成されます。
具体的に見ると、DNA検査や腸内細菌検査に基づき、自分に足りない栄養素だけをサプリメントで補うスタイルが富裕層を中心に定着しています。
また、医学的な観点では、CGM(持続血糖測定器)の活用により、健康な人が「血糖値スパイク」を防ぐために腕に装着し、「この食事を食べると自分は眠くなる(血糖値が乱れる)」ことを可視化することで、自分に合った食事を見つける試みが成されています。
これらに共通しているのは、未病の考え方に他なりません。これは中医学(東洋医学)が目指してきたものと一致しています。
病気になってからの医療では、莫大な治療費がかかります。多少コストがかかっても健康でいるための試み、それが今の米国のトレンドとなって表れているのです。

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