短鎖脂肪酸の酪酸を産生するための食材として、‟らっきょう”は非常にいいようです!

今日も引き続き、短鎖脂肪酸の酪酸を産生するのに有効な食物繊維を取り上げます。
今日は「フラクタン」です。フラクタンとはフルクトース(果糖)の重合体でその末端にグルコース(ブドウ糖)を持つ多糖の総称で、イヌリンやフラクトオリゴ糖などがこれにあたります。
フラクタンをたっぷり含み、腸内細菌に有効に働き、酪酸を産生する食材はと言いますと、フラクタンを含む食材は多々ありますが、今日はズバリ‟らっきょう”(画像)をご紹介したいと思います。
らっきょうに含まれる食物繊維は野菜の中でもトップクラスで、ごぼうの3~4倍と言われています。
食物繊維は水溶性のものと不溶性のものとがありますが、フラクタンは90%が水溶性です。そして、らっきょうにおいては、食物繊維のうち不溶性食物繊維が約2%、水溶性食物繊維が約18%となっております。この水溶性食物繊維の多くがフラクタンなんですね!
このフラクタンをもとに菌の代謝リレーが行われ、最終的に酪酸を産生する腸内細菌としては、これまでにも何度の出て参りました、BacteroidesやFaecalibacteriumが上げられます。
BacteroidesやFaecalibacteriumが一定数所有されている方は、らっきょうを食べることにより、酪酸を継続して産生していけると言うことになります。
もちろん、代謝リレーが必要ですから、麹菌や納豆菌などの糖化菌や、乳酸菌、ビフィズス菌の働きも重要になってきますが。
私も酪酸の保有量をいかにキープするかを常に意識していますので、らっきょうも食のレパートリーに加えたいと思います。
らっきょうの、栄養素やその他の効能については、また後日、お伝えしたいと思います。
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