短鎖脂肪酸の酪酸産生に有効な食物繊維のペクチンについて!

今日は昨日の続きで、短鎖脂肪酸の酪酸を産生するのに有効な食物繊維である「ペクチン」を取り上げます。
ペクチンはりんごやバナナに含まれていますが、より多く含まれているのが柑橘系の果物になります。キンカンやザボン、柚子に多く含まれているのですが、4%以上の含有率なのが‟みかんの皮”なのです。
みかんの皮と言えば、中医学(東洋医学)の薬膳の食薬として使用する陳皮(画像)です。
陳皮は中医学では理気類に属します。理気類とは、気機の流れを順調にすることで、鬱を解消し、臓腑の機能を調節、気滞証、気逆証を治療する食薬を表します。
栄養学的に見たペクチンの主な効果は、整腸作用の他に、糖分の吸収を抑制することで、血糖値の上昇を抑えたり、食物中のコレステロールが吸収されるのを防ぎ、コレステロール値を下げることが上げられます。
栄養学的に見たものと気機の流れを良くするものが合致しているかどうかは、直接的には何とも言えませんが、体にとって必要な食物繊維であることは間違いないようです。
発酵に関与する腸内細菌としては、BacteroidesやFaecalibacteriumがこれにあたります。
以前のコラムでも、Bacteroidesが腸内で占める割合は20~30%、Faecalibacteriumは10%前後とお伝えしておりましたので、多くの方が酪酸の生成能力はお持ちかと思います(正確には腸内細菌検査で確かめる必要がありますが)。
ちなみに、みかんでも果肉や果汁については、ペクチン含有率は果肉で1~1.99%、果汁で0.99%以下ですので、見間の皮を摂取するのが理想となります。
ただ、みかんの内側の果肉が包まれた皮ではなく、外皮ですので、そのまま食べる方はほぼいらっしゃらないと思います。
そういう意味では、天日干しして乾燥させた陳皮を薬膳の食薬として摂取するのがいいのかも知れないですね。
短鎖脂肪酸の酪酸を産生するBacteroidesやFaecalibacteriumの腸内細菌と陳皮がつながっているとは、いまさらながら、何か不思議な感じもいたします。
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