精製塩も天然塩も塩分摂取量に気をつけないと、塩分過多になることは同じです!

長寿・短命に影響を及ぼす4つの食品について見ていますが、その最も影響を及ぼす塩分について深堀する前に、そもそも私たちが日ごろ口にしている製品化された塩とはどのようなものがあるか、について触れて行こうと思います。
塩は製造方法に違いから3つに分類されます。
1つ目は「海塩」で海水を蒸発させて塩を取り出します。天日で乾かすのが「天日塩」、火で煮詰めるのが「釜焚き塩」です。
2つ目は、「湖塩」で「塩湖」から採れる塩です。塩の結晶が湖の水面や地表に自然に現れるものです。
そして3つ目は、「岩塩」です。太古の海が地殻変動で閉じ込められ、数百万年かけてできた塩のかたまりです。ヒマラヤ岩塩(画像)などが有名ですね。
世界的なシェアで見ると岩塩が6割、海塩が3割、湖塩が1割だそうです。海塩がほとんどを占める日本のことを考えるとちょっと意外ですね。日本では岩塩も湖塩も摂ることが出来ません。よって海塩が主流になるのですが、その海塩も日本は湿度が高いため天日塩は少なく、基本的には釜焚き塩になります。
これらは天然塩と呼ばれるもので、工場で加工されている精製塩とは区別されています。天日塩や釜焚き塩も精製されてはいるのですが、世間一般で言う精製塩とは分けて考えたいと思います。
精製塩と天然塩については、2024年5月10日のコラムで触れていますが、精製塩のイオン膜を使った製造方法から見ています。過去のコラムも参考にご覧いただければと思います。
精製塩は健康に悪いと良く言われます。天然塩ならいくらでも摂ってもいいように感じますが、塩分摂取量はいずれにしても気をつけなくてはなりません。
精製塩と天然塩の違いはよくカルシウム、カリウム、マグネシウムのミネラル成分の含有量が違うことが良く上げられます。
精製塩は日本では、海外から輸入した原塩を工場で大量な水分を除き、塩化ナトリウム濃度が99.5%以上になるまで精製したものです。よって、ミネラルのほとんどが失われます。
ただ、上記に挙げた天然塩の製造と比べ、格段にコストダウンして精製するため、消費者への販売単価は10分の1以下に抑えられるのです。
では、天然塩は本当にミネラルを豊富に含み健康に寄与しているのでしょうか?
これに関しては、明日、検証結果も含め、詳しくお伝えいたします。

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