細胞膜を「耕す」油、固める油~二重結合の数が決める細胞のスペック

昨日のコラムでは飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸について、細胞膜の硬さ、やわらかさから見てきました。
今日は脂肪酸の二重結合の数により、その脂肪酸の持つ特徴も合わせて見て行きたいと思います。
三石理論においては、脂肪酸の二重結合の数は単なる化学構造の違いではなく、「細胞の性能(スペック)を決める決定的な要素」として捉えられています。
三石巌先生が推す高度不飽和脂肪酸は、二重結合の数が増えれば増えるほど、その脂肪酸は「高度」なものとなり、細胞膜に劇的な変化をもたらすことを意味します。
まずは飽和脂肪酸を基準(二重結合がないゼロの基準)として、それぞれの脂肪酸がどのような役割を持つのかを見て行きます。
具体的に見て行くと、不飽和脂肪酸の中で2つの二重結合を持つリノール酸は、サラダ油、大豆油、コーン油(オメガ6系)に含まれますが、必須脂肪酸とはいえ、人により異なるとはいうものの摂取過剰なことが多い脂肪酸になります。
三石巌先生自身も積極的に摂ることは推奨していません。
3つの二重結合を持つ、リノレン酸については、アマニ油、えごま油(オメガ3系)が代表的な脂肪酸を持つ油になりますが、体内でEPAやDHAに変換される「材料」にはなるものの、その変換効率は高くありません。
4つの二重結合を持つ、アラキドン酸はイワシの油の中に豊富に存在しますが、リノール酸から体内で合成されるのも特徴の1つです。このアラキドン酸は細胞膜の流動性、すなわち隙間を作ることができ、細胞機能、特に脳機能にとって重要な役割を担うとして肯定的に捉える側面が強いようです。
三石巌先生が最も推奨されているのが、5つの二重結合を持つお馴染みの 青魚の油(肝油など)(オメガ3系)に含まれるエイコサペンタエン酸 (EPA)です。これこそが「高度不飽和脂肪酸」の代表格となるものです。細胞膜に入り込むと、強烈な隙間を作り出し、膜を「ふにゃふにゃ(超流動的)」にします。
6つの二重結合を持つDHAを加えて、このEPAは飽和脂肪酸で固まった細胞膜を「耕して」柔らかくし、酸素と栄養を爆発的に取り込めるようにする、まさに健康の鍵を握る脂肪酸となります。
ただ、二重結合が増えれば増えるほど酸素と手をつなぎ、酸化してしまうリスクが残ります。これに対しては三石巌先生はビタミンEの摂取が協力なボディーガードになると提唱されています。
今までのコラムで、この飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸は扱ってきましたが、三石理論は非常にわかりやすい理論だと思います。
今日の画像は左が飽和脂肪酸、右が不飽和脂肪酸を表しています。いつものようにコラムを読み込ませたものをGemini3のNano Banana Proが生成しました。

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