腸内環境がいい時に出ると言われる臭くない‟おなら”について考えてみた

今日の画像は、いきなりの猫のおならのイラストです。ただ、コラムの話しは、猫ではなく人のおならについてになります。

腸内細菌とおならについては、私も以前から非常に疑問に思うところがありました。今日はそのあたりも含め、突っ込んでいきたいと思います。

ちょうど今、私の母が肝臓がんを患い、免疫チェックポイント阻害剤や血管新生阻害剤を使って治療中だと言うことは、ここ数日のコラムでお伝えしてきました。

昨年大腸がんで腹腔鏡手術を行ってから、腸内環境を少しでも改善しようと腸内細菌を意識し、腸活にいそしんできました。その方法はこれまでのコラムで幾度もお伝えしてきましたが、ここ最近になって、おならが頻繁に出るようになりました。

おならと言っても、臭くない無臭のもので、腸内環境がいい時に出るとされるおならです。

ここでおならなのですが、一説によると、飲み込んだ空気が7割、血液から腸の粘膜を通って出てきたガスが2割、そして腸内細菌の働きで発生したガスが1割と言われています。

この中で、臭いおならの成分は、硫化水素、二酸化硫黄、二硫化炭素、インドール、スカトールという成分によるものとされています。

そして、飲み込んだ空気や血液から粘膜を通って出てきたガスは無臭です。腸内細菌の働きで発生したガスについては明日詳しく書きたいと思います。

ここで、飲み込んだ空気が7割とありますが、本当にそうなのか?私は以前からかなり懐疑的でした。

と言うのは、大腸には腸内細菌の9割が棲息しており、大腸にいるほぼすべての腸内細菌は嫌気性菌で酸素があると生きていけないからです。

小腸にいる乳酸菌は酸素があってもなくても生きていけますから、空気が小腸に入り込んでも問題ないのですが、本来大腸には空気(酸素)はあってはならないのです。

成人の場合、1日0.5~1.5リットル程度のおなら(ガス)が生まれ、約85%は血液中に吸収されますが、残りの15%は肛門から排出されると言われています。

仮に1リットルの15%とすれば、150㎖でこの7割が口から吸い込んだ空気だとすれば、105㎖の空気がおならとして排出されることになります。空気中の酸素濃度は20.9%ほどですので、22㎖ほどの酸素が大腸に侵入することになります。

これが多いか少ないかと言われると、何とも言えませんが嫌気性の腸内細菌にとっては死活問題ですし、本来大腸には酸素は存在しないと言われています。

では、おならの大部分が腸内細菌が影響しているとすればどうでしょうか?

明日、そのあたりを突っ込んでみたいと思います。

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