腸内細菌に横取りされないように人は栄養素を消化酵素によって恐ろしいスピードで分子化していく!

「理想的な腸内細菌叢を作るために!」というテーマを昨日掲げましたが、昨日は消化器管について見て行きました。

今日は、この消化器官で消化酵素が食物を分解していくとき(画像)に、腸内細菌との絡みについて話していきたいと思います。

腸内細菌との絡みという表現を使いましたが、要するに人が栄養素として取り込むのと、腸内細菌がエサにするのとで、奪い合いが起きると言うことです。

人は栄養素を取り込むのに、消化酵素で分子レベルまで分解しないと血管内の血液に取り込むことが出来ません。

腸内細菌がいなければ、ゆっくりやればいい話ですが、横取りしてくる腸内細菌がいれば、この分解を急いでやらないといけなくなります。

実際に消化酵素が泥状にされた食物を分子レベルまで分解するのに、1秒に1万回のスピードでカッティングしていくようです。そのくらいのスピード感がないと横取りされるからです。

おそらくこれは、人の進化なんでしょう。

ただ、腸内細菌にも善玉菌がたくさんいますし、むしろ健康な方は悪玉菌より善玉菌の方が多いわけで、そこまで競わなくてもと思うのですが、たくさんいるのは大腸で全体の9割に及びます。小腸では腸内細菌は少ないのですが、栄養素を取り込むのは小腸ですから、そこでの争いは当然といえば当然なのかもですね。

大腸では食物繊維など人が栄養素として消化酵素が分解できなかったものを腸内細菌がエサにするので、奪い合いの構図はないのかも知れません。

そして、大腸では、人は不要になったものを糞便として排出しますが、腸内細菌も短鎖脂肪酸を不要物として放出します。

その腸内細菌の不要物、いわゆる腸内細菌の糞便が、短鎖脂肪酸と言う形で人の健康にいい影響を及ぼすのですから、太古の昔から人と腸内細菌は共存していてWin-Winの関係でいると言うことなんでしょうね!

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