魚介類に含まれるアミノ酸の一種「タウリン」が健康長寿の源の1つです

今日のコラムは長寿に影響を及ぼす食品のうちの1つ、魚介類についてです。

魚介類といえば、EPAやDHAと呼ばれるオメガ3脂肪酸が思い浮かびます。確かにオメガ3脂肪酸を摂取することで血液がサラサラになり、中性脂肪やコレステロールを抑える効果があり、心筋梗塞死亡率との関係を調べた調査でも、血液中のオメガ3脂肪酸が6%を超えると死亡率がぐっと下がることは確かめられています。

今日はこのオメガ3脂肪酸以外に健康効果を保つアミノ酸の一種の「タウリン」を取り上げます。

家森幸男先生が島根県で調査された、タウリンの24時間尿への排出量検査から、顕著な結果が出ていますのでご紹介します。

同じ島根県でも、長寿地域と短命地域がくっきりと分かれました。脳卒中の少ない長寿の隠岐島と脳卒中が増える短命地域の山間部との対比です。

両地域の間では尿中のタウリンの排出量が顕著に隠岐島が高かったのです。

タウリンはスーパー栄養素とも呼ばれ、交感神経の緊張を鎮め、ストレスや血圧を下げると言われていますし、胆汁を増やすことでコレステロールや脂肪の排出を促し、脳卒中や心筋梗塞のリスクを下げます。また、インスリン分泌を促進し糖尿病の予防にもなります。

島根県だけでなく、世界の国々を比べた尿中のタウリン排出量調査でも、日本は魚介類の摂取が極めて多いため、トップクラスの結果が出ていて長寿大国をキープしています。

地中海食も長寿食として話題になりますが、やはり魚介類の料理がふんだんに使われています。

ただし、同じ魚介類でも調理方法により、長寿につながらない場合があります。

明日は、そのあたりを深堀していきます。

画像はタウリンを多く含む「牡蠣(かき)」です。ただ生牡蠣はあたることもありますので、新鮮なものを体調のいい時に食べたいですね。

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