麹菌が直接的に免疫細胞機能に影響を与えている点について

今日のコラムは昨日の続きになります。
昨日は、麹菌を使った清涼飲料水「麹の華」をご紹介しましたが、その中で、麹菌が菌の代謝リレーにおいて効果を発揮し、最終的に短鎖脂肪酸を産生することで免疫力をアップさせるとまとめていました。
今日は、麹菌が直接免疫機能を働かせているメカニズムについて触れてみたいと思います。
画像は美味しそうな麹甘酒です。私も自家製で麹を使った甘酒を作りますが、非常に甘く仕上がり、甘酒としてだけでなく、甘味料としても使える優れものです。
この麹甘酒を生産されている八海醸造株式会社さんの研究結果を引用してお伝えしたいと思います。
実験では、麴甘酒が免疫に与える影響の検証として、麴甘酒をマウスの樹状細胞に添加すると、免疫に関するサイトカインであるインターロイキン(IL)-10及びIL-12が作られることが確認されたとあります。
*サイトカインとは主に免疫細胞から分泌されるタンパク質の総称で、極めて微量で生理作用を示すものです
また、これらサイトカインの誘導は麴甘酒中に含まれる麹菌体によって引き起こされていることを確認したともあります。
このように、麴甘酒すなわちそこに含まれる麴菌体が直接的に免疫細胞機能に影響を与えていると言う実験結果を示したことになります。
これは、2025年5月30日のコラム「腸活としてヨーグルトを食べる時、考えなければならない体内で起こる2つのことって?!」で触れた、乳酸菌が菌の代謝リレーの一役を担っていることだけでなく、直接的に、人の免疫細胞のトータルライクレセプター(TLR)が乳酸菌の構成成分に反応し免疫機能を働かせることと似通っているのではと思います。
これを突き詰めていくと、「麴の華」の麴菌がダイレクトに免疫細胞に影響を与え、薬機法に触れるとはいえ癌細胞を抑制しているという理論は、間違いではないのかなとも思います。
これはマウスではなく人の癌細胞が抑制された事実が報告されていることを踏まえての話しだからです。
もちろん、それをメーカーさんが大々的に公にすることは薬機法に触れます。
そういう意味では、麹菌の力は果てしなく素晴らしいもので、自家製の甘酒をまた作りたくなったと言うのが正直なところです!
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