黒豆という食材1つを取り上げても、様々な見方ができ、それぞれの繋がりを見ていってこそ、人体への影響がわかるということ!

昨日から500回のコラムを振り返りながら、食と健康について考えていますが、2024年1月2日、始めてから2回目のテーマが黒豆を取り上げていますので、今日は黒豆をベースに振り返ります。

当時ちょうどお正月のおせち料理ということで、黒豆を取り上げておりました。

まずは薬膳の視点から、黒豆が利水滲湿類で利水作用があり、活血作用や解毒作用もあるとしています。また黒の食材というところで、補陰(陰虚を補う)に働くと言うことから、不足した水分を補い、体内の水分バランスを整えることに触れています。

また、コラムでは黒豆を栄養素の視点からも見ていますが、アントシアニンやポリフェノールを含有していることから、身体を温めたり、血行不良を改善し、冬の食材としては適しており、薬膳で言う黒の食材としての効果と合致しているとしています。

他にも黒豆には、栄養成分で見ると、大豆タンパクや大豆サポニン、大豆ペプチド、食物繊維、ミネラル、ビタミンB1、B2が豊富に含まれています。

2024年1月2日のコラムでは、これ以上突っ込んで深堀してはいませんが、後に、食材が本来持つ栄養素と薬膳の視点で見たものとの整合性、そして栄養素が消化酵素によって分解され体内に取り込まれること、消化酵素で分解出来なかった食物繊維などを、腸内細菌がどのようにして代謝していくかも、後のコラムで突っ込んでいくことになります。

例えば、でんぷんがグルコース(ブドウ糖)までに消化酵素が分解する過程を後に探求していくコラムがありますが、話しが分子レベルになり、化学結合の仕方により消化酵素か腸内細菌が分断できるという話しに進んでいきます。

2024年1月2日の時点では、化学式にまで踏み込んで探求していくとは思いもよらなかったと言うのが本音です。ただ、現代の栄養学が腸内細菌を避けては通れないことは明らかで、分子レベルにまで話しを展開させて栄養学を考えなければならないことは必須であるとも言えます。

そのようなことにコラムを書き綴る中で、私自身が気づき、様々なものが1つの線としてつながっていきました。

これまで1つの食材を、薬膳として、栄養素として、腸内細菌のエサとしてなど、別々の視点からは見て来られてきましたが、本来はこれらがどうつながっているのかを見て行く必要性を感じたのです。

明日は、もう少しこの部分を突っ込んでみます。

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