<時間栄養学>体の中にあると言う‟体内時計”なるものはいったいどこにあるのか?

時間栄養学を語る上でとても重要な体内時計ですが、体内時計とは私たちの体の中の時間のリズムを刻むメカニズムのことでした。

では、その体内時計は体の中のどこにあるのでしょうか?

画像の男の子を見ると、お腹のあたりにありますね、いわゆる腹時計というものです。お昼ごろにお腹が鳴ることがありますね。これは、体や脳が昼食の時間を覚えていて、その時間になったことを教えてくれているのだそうです。

実際には、体内時計は大きく分けて3つの箇所に存在すると言われています。

1つ目として、私たち人間を含む哺乳動物は脳に特殊な体内時計を有していて、その場所は「視交叉上核(しこうさじょうかく)」と呼ばれています。この視交叉上核の神経核を壊すと、覚醒・睡眠のリズム、活動のリズム、体温のリズムなど1日の周期のリズムがすべてなくなるため、この神経核が生体のリズム現象のすべてを司っていると、かつては考えられていました。

しかし現在では、この視交叉上核は《主時計》として司ってはいますが、視交叉上核以外の大脳皮質や海馬なども2つ目の体内時計の《脳時計》として、また、末梢の肝臓、肺、腎蔵などの臓器にも《末梢時計》として機能していることがわかってきました。

例えば、主時計である視交叉上核は、視床下部という脳領域にあり本能行動(摂食、生殖、体温、自律神経など)に関連する働きをしている場所ですが、主時計がこれらの本能行動に時刻情報を与えているということになります。

そのため、日が昇っている昼間には交感神経を活躍させ、夜には副交感神経を活躍させることが出来るのです。

ちなみに、交感神経とは体を活発に活動させているときに働く神経で、副交感神経はその真逆で、体がゆったりとしている時に働く神経のことです。

交感神経と副交感神経をあわせて自律神経と言いますが、体内時計のリズムが崩れると自律神経も影響を受け、体調がすぐれない、酷くなると自律神経失調症に陥るということにもなりますね。

明日以降に、脳時計と末梢時計について書きたいと思います。

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