<極端なダイエットは危険!>人の細胞を囲っている細胞膜は、油脂を原料にするリン脂質で出来ています!

今日の画像から想像できるのは、ダイエットしようと決意している女性です。そのダイエットは体に付いた余分な脂肪を食事や運動で取り除くことに他なりません。
ここまでのコラムでは、脂肪酸について色々と見て来ましたが、原点に返って、この脂肪について見て行こうと思います。
‟脂肪”と表現していますが、生体に含まれる油のことは「油脂」と言い、常温で固体のものを脂肪と言います。そして液体のものを脂肪油と表現します。
よって、一般的には哺乳類の油脂は脂肪になりますし、魚介類や植物の油脂は脂肪油になります。
ダイエットでその脂肪を落とすのに懸命な女性のイラストでしたが、生体にとっては重要なエネルギー源であることは間違いないのです。1ℊの油脂が代謝すると9kcalのエネルギー発生すると言われています。炭水化物やたんぱく質の倍以上のエネルギーを発生させるのですから、生体を維持するにはなくてなならない栄養素です。
ただし、摂り過ぎは様々な悪影響を及ぼすことは、言うまでもありません。
では、生体が維持されるためにはどのような機能が必要かと言いますと、①遺伝能力、②代謝能力、③細胞構造と言われています。
そして、③の細胞構造に油脂が深く関わっているのですが、この細胞を噛み砕いて表現すると、細胞膜で囲まれた容器の中に生命維持と遺伝の装置を内蔵したものと言われています。
人の細胞は60兆個とも37兆個とも言われていますが、いずれにしても一つ一つの細胞を、細胞膜が囲っていてとても重要な働きをしています。
この細胞膜の原料になっているのが「リン脂質」と言われる有機化合物でその原料となるのは油脂だと言うわけです。
明日はこの油脂をもう少し科学的に見て行こうと思います。
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