1回目の免疫チェックポイント阻害剤の投与で、驚くべき結果が・・・

以前のコラムで私の母が肝細胞癌で、免疫チェックポイント阻害剤を投与しているところまでをお伝えしていました。
今日のコラムではその経緯と一昨日の血液検査等についてお伝えしたいと思います。
ここまでの経緯を簡単におさらいすると、私の母は数十年前に私を帝王切開にて出産する際に、当時問題となった血液製剤を使用し、C型肝炎を患っておりました。
その後、肝硬変になることはなかったのですが、肝臓の一部に癌が出来、ラジオ波にて焼却する治療の末、完全に癌は消滅していました。
そして、昨年の大腸がん、乳がんを経て、先月、肝臓にがんが見つかりました。
大腸がん、乳がんはともに切除しましたが、両者は転移ではなく、今回の肝細胞癌においても、転移したものではないようです。ただ、肝臓の左葉の大部分に癌が広がっており、年齢的に手術不可の診断で他への転移もないこと、そして右葉が完全に肝臓の機能を維持していることから、免疫チェックポイント阻害剤(テセントリク)と血管新生阻害剤(アバスチン)を投与することになりました。
テセントリクとアバスチンについては、以前のコラムで詳しくお伝えしていますので、良ければ参考にされてください。
1回目の投与が6月6日で、2つの薬剤を3時間超かけて投与しました。
この2つの薬剤に関しては、抗がん剤ほどの明らかな副作用は見られないものの、時間を経て副作用が出現する可能性もあり、日々の健康チェックが必須となりました。
体重、体温、血圧という基礎データだけでなく、身体に現れる細かな症状をチェックし、何か異変があればすぐに受診している医療機関へ連絡をすることになっています。
1回目の投与以降、体温が5分程度いつもより上がったくらい(37度前後)で、他の目立った症状は見られませんでした。
免疫チェックポイント阻害剤については、副作用が出た方が効果があると言うデータもあり、副作用が出ても困るし、まったく反応がないのも不安要素ではあります。
ただ、腹部の変化として、触診すると以前より腫瘍部分が柔らかく、小さくなっている印象でした。
そして、一昨日、6月27日に2回目の投与を行うことになりました。
投与前に、必ず血液検査を行うのですが、結果、肝臓の腫瘍マーカーが1/3に減少しておりました。
主治医の先生も化学療法室の看護師さんも、1回目の結果としては非常に高い効果を示したことで、とても驚き喜んでくださいましたが、私の肌感覚では、直前1週間くらいの健康状態がすこぶる良く、腫瘍マーカーを見なくても癌が縮小しているのではと思わせるような回復ぶりでしたので、数値を見せていただいたときには、「やっぱりな!」と思わず口ずさんでしまうくらいでした。
なぜ腫瘍マーカーが改善したのかを私なりに考えてみましたので、明日詳しくお伝えできればと思います。
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