子供のころからの食生活は嘘をつかない!<理想的な腸内細菌叢を作るために!>

「理想的な腸内細菌叢を作るために!」をシリーズで書いておりますが、今日は昨日の50歳にしてビフィズス菌の構成比が14%であった方を深堀していきたいと思います。

通常は50歳前後であればビフィズス菌は全体の5%にも満たない方が多く、年齢とともに減少していく菌だと申し上げていました。

ただ、酪酸産生菌がカバーしていれば問題なく、それほどビフィズス菌の構成比は気にする必要はございません。実際に、この50歳の方も子供のころからの牛乳と野菜の継続的な摂取がそのような腸内細菌叢を形作ってきたわけで、一朝一夕では出来ないものであることも理解しないといけないと思います。

この50歳の方を例に取りますと、牛乳を摂取することで乳糖が小腸で消化されます。その摂取する分量にもよりますが、消化酵素が吸収しきれなかったものは、大腸に運ばれビフィズス菌のエサになります。

日本人は乳糖不耐症の方が多く、小腸で乳糖を消化できないため大腸のビフィズス菌が増えると言われています。反対に欧米人は小腸で乳糖を消化しますから、大腸にはビフィズス菌はいません。

この50歳の方は、その日の牛乳の摂取量にもよりますが(子供のころは1日2L飲んでいたそうです)、少なくとも一定量の乳糖が大腸に運ばれビフィズス菌が育ってきたと言えるかと思います。

高齢になるほど乳糖が消化できない乳糖不耐症になると言います。大腸に乳糖が運ばれても、高齢になっていますからビフィズス菌もいません。よって下痢の症状が出るということになります。

そして、この50歳の方ですが、フィーカリバクテリウムという酪酸産生菌も20%を所有しています。ビフィズス菌に加え酪酸産生菌も多い結果が出ています(ファーミキューテス門は61%)。

野菜、特に水溶性食物繊維をエサにして結果、酪酸産生菌が増えてきたことの現れかなと思います。

もちろん他の腸内細菌の構成比もありますが、少なくともビフィズス菌、酪酸産生菌の構成比を見ると、理想的な腸内細菌叢の持ち主ということになります。

ちなみに、お肉の摂取も多いため、バクテロイデス菌とプレボテラ菌の構成比はバクテロイデス菌(12%)>プレボテラ菌(8%)でした。

腸内細菌叢は個人によって全く違います。ご自分の腸内細菌叢を知って、食を考えていくことが必要だと思います。

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