舞茸には免疫機能を高めるβグルカンがキノコの中でも群を抜いて多い!

‟体にとって必要なものとは何か?”を食から探求するシリーズのキノコ編の最後を飾るのは「舞茸」です。

舞茸に関しては、2024年7月3日のコラムで詳しく書いております。

改めて内容を掻い摘んであげますと、不溶性食物繊維のβグルカンがキノコ類の中でも群を抜いて多く含まれ、免疫調節作用が強いこと。

科学的には、抗腫瘍多糖であるMD-フラクション(βグルカン)と抗炎症作用を示すアガリン酸エステルが含まれており、様々な栄養素も加わり、免疫力がアップする食材であることを示しておりました。

今日は、中医学から見た舞茸に触れていきます。

舞茸は生薬としては、五気六味は甘味、微温性で、帰経は脾とされています。気を補う作用があり、疲れやすく食欲がない人(気虚の方)に効果的とされています。

ただ、同じサルノコシカケ科でチョレイマイタケがあります。分類学的には食用の舞茸と同じマイタケ属である説と、チョレイマイタケ属として独立させる説があります。

チョレイマイタケの和名は菌核を生薬の猪苓(チョレイ)として利用しています。子実体の形状が舞茸に似ていることから名付けられました。

猪苓はお馴染みの生薬です。私のコラムでも「五苓散」のところでご紹介しています。利水作用があり利尿薬として配剤されている生薬です。

五苓散の生薬で「茯苓」も猪苓と同じくサルノコシカケ科のマツホドの菌核をそのまま乾燥させたものですが、利水作用があります。

このようなことから昔からキノコ類がとても重宝されていた食材であることは間違いないようです。

‟体にとって必要なものとは何か?”を考える上では、キノコ類が1つポイントになる食材であると言うことですね!

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