トランス脂肪酸の多いマーガリンよりバターの方が良いのでしょうか?

今日もトランス脂肪酸についてですが、油脂を加工精製する工程で出来るトランス脂肪酸について見て行こうと思います。

農林水産省のホームページにトランス脂肪酸については詳しく解説されていますが、その一部を引用してお伝えします。

常温で液体の植物油や魚油から、半固体又は固体の油脂を製造する加工技術の一つに「水素添加」があります。水素を添加することで不飽和脂肪酸の二重結合の数が減り、飽和脂肪酸の割合が増えますが、これによってトランス脂肪酸ができることがあります(農林水産省HPより)。

この部分的に水素添加してできた食品が、画像のマーガリンです。

昔はよくマーガリンをパンにつけて食べていました。確か学校給食でも決まってマーガリンが添えてありました。大人になっていつのころからか、マーガリンは体に良くないというイメージが広まり、食べなくなりました。

これがトランス脂肪酸のことだと知ったのは、それ以降随分と経ってからだと思います。

マーガリンに対してバターにもトランス脂肪酸が含まれています。バターは動物性脂肪で100ℊあたり1.7~2.2g程度と言われていて、マーガリンの4~10gと対比すると少なくはなります。

マーガリンは植物油を原料としていますので元は液体です。それを使いやすくするために固体化します。その時に水素添加し、トランス脂肪酸が発生するというメカニズムです。

ここまで見ると、マーガリンの方がバターより摂取を控えるべきとなりますが、一概にそうとは言えません。動物性油脂のバターは飽和脂肪酸の割合が高く、血中のコレステロール値を上げたり、インスリンの抵抗性を生じさせ糖尿病の罹患が増加するとの懸念材料もあげられています。

マーガリンもバターもいずれも過剰摂取はNGということですね!

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