お酒に強い人の体内では何が起こっているのか?

『炭素はすごい』と言う斎藤勝裕先生の著書から、炭素にまつわる話しをアレンジしながらここまでコラムにしてきました。
光合成や脂肪酸、コラーゲンまで幅広く取り上げてきましたが、今日は‟アルコール”についてです。
アルコールと言うと、お酒ですね!このコラムでも醸造酒の日本酒については、発酵と言う視点でその原料となる米麹について酒粕なども取り上げてきました。
腸内細菌の糖の代謝リレーでも酒粕は取り入れたい食材です。
今日は、アルコールを違う角度から見て行きます。
お酒にはどのような種類でもエタノール(CH₃CH₂OH)が入っています。一般的にはアルコールと呼ばれます。エタノールの含有量は度数で表され、先ほどの日本酒ですと、15度前後くらいが多いように思います。蒸留酒ですと80度、90度のものもございます。
言うまでもなく、飲みすぎると‟二日酔い”で苦しむことになり、誰もが何度か経験しているのではないでしょうか?二日酔いを待たずにその日のうちに撃沈してしまうことも多いですね。
これは個人差があり、お酒にめっぽう強い方もいたり、まったく飲めない方もいらっしゃいます。
このお酒に酔うメカニズムは、画像のイラストにもありますが、エタノールが体内に入ると酸化酵素によりアセトアルデヒドが出来ることにあります。
そして、このアセトアルデヒドはさらに酸化されて酢酸になり、最終的に水と二酸化炭素となって排出されます。
このアセトアルデヒドを上手く素早く酢酸に変え、水と二酸化炭素にしてしまえる方は、お酒に強い方!と言うことになります。
私自身はお酒には強くない方で、すぐに顔が赤くなるタイプです。ただ、漢方薬の五苓散を飲んで飲酒すると、頭痛等の症状が全くなくなったと言うのは、何度かコラムでもお話ししました。
五苓散は体内の水分調整をする漢方薬ですので、その薬理学的な見方は後日にすることに致します。
飲み会の席などで、飲める人のことは羨ましいと何度も思ったことはあります。私自身も日本酒は好きですので、アセトアルデヒドをこなしてくれるなら、たくさん飲めますしね・・・。
ただ、飲むと肝臓に負荷をかけているでしょうから、それなりに酔う方がいいのかも知れないですが・・・。
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