親密な『キス』により口腔細菌が類似していくってほんと?!

今日は口腔細菌についての最終回になります。昨日NHKオンデマンドの「ヒューマニエンス40億年のたくらみ」から広島大学大学院の二川浩樹先生のラクトバチルス・ラムノーザスの研究結果を取り上げました。

引き続き今日も番組の最後の締めに使われた情報ネタを取り上げます。

画像は、シルエットで男女の「キス」をイラストにしたものです。

もうこの画像で、口腔細菌がテーマとなると想像がつきますが、親密なキスをすることにより、口腔細菌がいかに変化するかというお話しです。

この研究は、微生物博物館(マイクロピア)のレムコ・コルト氏(アムステルダム自由大学)によるもので、1週間、カップルが親密なキスをした場合の口腔細菌の類似性を測ったものです。

日本の研究者ではなかなかこのように踏み込んだ研究はされにくいのかなと思いますが、さすがヨーロッパですね。ただ、おふざけでは決してなく、しっかりと研究結果が示されています。

親密なキスの回数が多いカップルほど、口腔細菌が類似するという結果となりました。

腸内細菌については、以前に便移植のことをコラムで取り上げましたが、口腔細菌については、キスにより簡単に口腔細菌を交換できるとは、いいのか悪いのか、非常にわかりやすいです。

しかし、相手の口腔細菌叢を良く理解していないと、ミュータンス菌やジンジバリス菌がたくさんいると移ってしまうと言うことになります。

コロナ禍で人と人の接触には敏感な時期がありましたが、親密なキスについては、どうやら敏感になった方がいいのかもしれません。

微生物の世界は、本当に色んな意味で奥深いなと感じます!

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