免疫チェックポイント阻害剤、キイトルーダについて

今日ご紹介する免疫チェックポイント阻害剤、キイトルーダことペムブロリマブは、昨日のオプジーボより後発ですが、PD-1阻害剤としてのその仕組みは同じです。

改めて、免疫細胞(T細胞)の表面には、免疫が過剰反応した時にブレーキをかける役割の「PD-1」と言うタンパク質がありますが、がん細胞がこのブレーキを上手く利用して、自らに攻撃の手を向けないようにするんですね。

がん細胞は自らの細胞の表面にある「PD-L1およびPD-L2」と言うタンパク質をT細胞の表面の「PD-1」に結合させることで、免疫システムにブレーキをかけ、T細胞からの攻撃を逃れると言うわけです。

そこで、昨日のオプジーボもそうですが、キイトルーダは、T細胞の「PD-1」に結合して遮断することで、がん細胞の「PD-L1/PD-L2」が結合するのを防ぎ、がん細胞への攻撃力を増すことでその増殖を抑えます。

キイトルーダは、オプジーボとともに現在では様々な箇所の癌に対して適用されています。

対象がんは、皮膚がん、肺がん、大腸がん、卵巣がん、悪性リンパ腫、腎盂・尿管がん、固形がん、腎臓がん、頭頸部がん、子宮がん、食道がん、乳がん、血液がん、胃がん、胆道がんです。

薬価としては、1瓶100㎎で214498円となっています(画像)。

投与間隔は200㎎を3週間ごとないしは、400㎎を6週間ごととなっています。

明日は、PD- L1阻害剤について見て行こうと思います。

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