‟腸呼吸”っていったい何ですか?

おならの7割は空気説を検証していますが、今日は仮に腸に紛れ込んだ空気、正確には酸素はいったいどこに行くのだろう?ということを検証したいと思います。

ここまでの前提として、大腸には腸内細菌の9割が棲息し、そのほとんどが嫌気性で酸素があると生きていけない腸内細菌です。

そんな大腸に口から食べものを摂取するさいに紛れ込んだ空気が流入すると、腸内細菌にとっては死活問題となりまう。よってその後排出されるおならの定説である「おならの7割は空気説」は、すべての人に適用されるかと言うとそうではないと思うのです。

実際には、無臭で健康にいいとされるおならの成分の中に酸素は0~10%含まれていると言うことですから、0%の方もいらっしゃるわけで、その方に関しては腸内細菌が生み出す水素ガスやメタンガスがその多くを占めていると言えなくもないですね。

では、少なからず腸内に紛れ込んだ空気(酸素)は、どこに消えるのか?ということですが、腸呼吸と言う言葉を聞いたことがある方はいらっしゃいますでしょうか?

ここからは、Beyond Health というサイト記事を参考に一部引用させていただきますが、例えば、ドジョウ(画像)は水中ではエラ呼吸をしますが、泥などの低酸素環境下においては、腸を介して酸素を取り込んでいると言われています。

もちろん、ドジョウですから、そのようなことがあってもおかしくないとは思いますが、これが人間も腸で呼吸できるとなれば話は違います。

東京医科歯科大学の武部貴則先生は、呼吸不全に対する新たな呼吸管理法を模索する中で、この腸呼吸に注目し、マウスや豚などの哺乳類でも腸呼吸によって呼吸不全が改善することを突き止めたようなのです。

この研究の中では常に腸で呼吸すると言うわけではなく、腸でも人為的に酸素を取り込むことが出来るということなのですが、その詳しいメカニズムについては明日のコラムでお伝えしたいと思います。

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