果たして麴菌は癌細胞を攻撃する武器になっているのだろうか?

今日も昨日の続きになります。
4回目の免疫チェックポイント阻害剤(テセントリク)と血管新生阻害剤(アバスチン)の投与を終え、直前の血液検査にて肝臓の腫瘍マーカー(AFP)の劇的な改善を見たのですが、これらのお薬の効果だけでなく、腸活も多大に影響しているのではと言うお話しです。
そして、1回目の投与の数日前から麴菌飲料を飲んでいることは、すでに以前のコラムでご紹介はしてきました。
麴菌は、菌の代謝リレーの主要なランナーでありますし、麴菌自体が免疫機能に深く関わっていることも、これまでのコラムでお伝えしてきました。
また、日本の国菌であるニホンコウジカビ(黄麹)の効能は、八海醸造さんの研究でインターロイキン10やインターロイキン12を産出することは、マウスの実験ですが確かめられてはいます。
今回の麴菌飲料は、焼酎の元となる麴菌で、アスペルギルス・カワチと呼ばれる白麴菌になります。
これは焼酎メーカーの河内菌本舗さんが黒麴菌(アスペルギルス・リュウキュウエンシス)が突然変異を起こした白麴菌を製品化したものです。
ちなみに、焼酎の杜氏はがんの方がほとんどいないということも言われております。
これらを総合的に見て、麴菌がダイレクトに癌細胞に働きかけていることも否定できないなと思っております。ただし、化学的根拠は今のところございません。メーカーに問い合わせても、研究結果はあるのかもですが、薬機法の関係でオープンにはしていただけませんでした。
ただ、この話しを色々な方にしておりますが、飲んだら口内炎がすぐに治ったなど、免疫に関わる症例についいては改善している方がいらっしゃるのも事実としてあります。ここは、メーカーも認めるところではあります。
免疫チェックポイント阻害剤が、癌細胞がT細胞の攻撃から逃れる手段を遮断するであったり、血管新生阻害剤が癌細胞が栄養を摂り入れる経路を遮断するお薬で、癌細胞を直接攻撃するのは抗がん剤と違い、個人の免疫力にかかっています。
その役割をこれら腸内細菌や麴菌が担っているとしたら、予想以上に腫瘍マーカーが低下し腫瘍が小さくなっていることも納得がいきます。
免疫チェックポイント阻害剤の奏効性が腸内細菌叢の違いで変わることを考えると、腸活や麴菌の力が有用であることは間違ってはいないのではと思うのです。
もうしばらく投与は続いていきますので、これらを踏まえて見定めていこうと思います。
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