年齢とともに減少するビフィズス菌をキープするための食事とは?

今日のコラムはビフィズス菌の続きになります。

腸内に棲息するビフィズス菌をどう育成して増やし、もしくは現在の状態をキープしていくのか?これがまずは腸活においての課題に上げられるかと思います。

実際に色々な年代の方の腸内検査をしてみると、見事なまでに年齢に応じてビフィズス菌が減少しているのがわかります。もちろん、ビフィズス菌の代わりに酪酸菌などがいれば問題ないのですが、中には50代でも15%ほどビフィズス菌を所有しておられる方はいらっしゃいます。(通常ですと50代ならビフィズス菌は一桁になります。)

では、その方の食生活はと言うと、まずは若い頃から野菜が非常に好きで、毎日それ相応の野菜を食べた来られたこと、そして牛乳が好きで毎日欠かさず一定量は飲まれていることです。

ここで、野菜と言うと食物繊維が思い浮かびますが、どの野菜を摂取してきたかは別にして、野菜から人よりも食物繊維を十分に摂取して来られたことは確かなようです。

そして牛乳の摂取については賛否両論ありますが、少なくともこの方が乳糖不耐症ではなく、しっかり乳糖をビフィズス菌の力で乳酸や酢酸を産み出してきたことは間違いないようです。

そしてそして、納豆が大好物と言う、理想的な食生活を送られてきています。

ここまで見てくると、食物繊維、納豆菌、乳糖、ビフィズス菌、乳酸とくれば、菌の代謝リレーが思い浮かびます。そうです、この方は若い頃からずっと菌の代謝リレーが上手く成されてきて、ビフィズス菌を減らずにキープされてきたことがわかります。

ちなみに、野菜ばかり摂取するベジタリアンではありません。しっかりお肉やお魚、大豆などのたんぱく質も摂取されています。

ビフィズス菌は乳酸菌と違い、食品から摂取することができません。ヨーグルトで摂取し一時的に腸内に留めておくことは可能です。

ビフィズス菌が少ない方は、特に定期的にヨーグルトから摂取し菌の代謝リレーのバトンをつなぐことが必要かと思います。これは、ビフィズス菌のためだけでなく、他の菌のバランスを考えて摂取するのがいいかと思います。

このように年齢により腸内細菌叢は変化していきます。悪玉菌が好きなものを摂取し続けるとたちまち腸内細菌叢は乱れ、腸内環境は悪化します。

本来ならご自分の腸内細菌叢の状態をつかんで、食生活を見直していくことが必要かと思います。

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