過敏性腸症候群(IBS)とLGG乳酸菌について

今日のコラムは昨日に続き、LGG乳酸菌の効果を論文を元に考察したいと思います。

2日目の今日は、過敏性腸症候群(IBS)とLGG乳酸菌です。

過敏性腸症候群は、画像にもありますように、過度のストレスが原因と言われておりますが、80%くらいの方が小腸内細増殖症を併発しているとも言われます。小腸内に一定以上の細菌が増殖し、お腹の調子が悪くなる、そして過敏性腸症候群を起こし、下痢や便秘の症状を繰り返し引き起こすとも言われます。

はっきりとした原因がわからない疾病ですが、この過敏性腸症候群(IBS)または機能性腹痛(FAP)を有する小児141名を対象に、LGG乳酸菌もしくはプラセボの投与により、両グループを比較検証する研究結果が公表されていますので見て行きます。

LGG乳酸菌の投与後と経過観察後の2回、それぞれプラセボ群との検証が行われ、結論として、投与後、経過観察後ともに、LGG乳酸菌を投与したグループに有意な結果が出ましたが、FAPよりもIBSの子供たちに、腹痛の頻度が減少し、重症度を減少させる結果が出ました。

すなわち、効果は持続的であり、腸管バリアの改善によるものだと結論づけられております。

過敏性腸症候群(IBS)の患者さんはSIBOも併発することが多く、低FODMAP食を推奨されることが多いのですが、このLGG乳酸菌の場合、効果が出たと言うことで、摂取してみるのもありかとも思います。

ただ、それはLGG乳酸菌であって、他の乳酸菌については検証が出来ておりませんので注意が必要です。

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