生にんにくを熟成させた‟黒にんにく”には数倍の抗酸化作用があります!

今日は昨日のにんにく、詳しくは‟生にんにく”とあえて表記しますが、この生にんにくが、抗炎症作用により慢性炎症を防ぐと言うお話しでした。
今日は、この生にんにくを時間をかけて熟成させた‟黒にんにく”について深堀していきます。
今日の画像は黒にんにくを掲載していますが、この身の部分が黒く変色していますね。熟成するとこのように黒くなり、柔らかくなります。たまに熟成し切れていない黒にんにくを食べると、生にんにくの名残が口内に残り、食べづらいので注意が必要です。
この熟成された黒にんにくですが、生にんにくによりも抗酸化作用が強いとされています。これは時間をかけて熟成される過程で生成される熟成ニンニク抽出物(AGE)には、S-アリルシステインというアミノ酸の一種である有用成分が生み出されるのです。
このS-アリルシステインが強力な抗酸化作用を持っているのです。
具体的には、体内や試験管内で反応性酸素種(ROS)や窒素種(RNS)を抑制する能力や、酵素や非酵素の抗酸化物質を増やす働きが報告されているようです。
また、コレステロール値や中性脂肪を低下させ、アンチエイジング効果も、生にんにくよりも黒にんにくの方が優れていると言われます。
要するに、S-アリルシステインが悪玉コレステロールと活性酸素の結合を防ぎ、老化防止や生活習慣病の予防につながっているんですね。
そしてがん予防という観点では、S-アリルシステインがNK細胞を活性化するとも言われます。
生にんにくは調理が必要ですが、黒にんにくは手軽に食べられるメリットはあります。ただし、長期間熟成させる手間が必要ですので、生にんにくよりも価格的には高くなります。
ご自分で生にんにくから熟成させておられる方もいらっしゃるようですが、先ほども触れましたが、熟成が上手くいかないと生感覚が残り食べられません。簡単なようでいて、実は熟成させるのは難しいのではと思います。
明日は、大蒜(にんにく)を中医学(東洋医学)の観点から見て行きます。
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