免疫チェックポイント阻害剤と血管新生阻害剤の6回投与で、肝臓の腫瘍マーカー(AFP)が劇的に下がったことについて・・・

今日のコラムは、肝細胞癌を患い、免疫チェックポイント阻害剤と血管新生阻害剤の投与を行っている私の母の経過について触れていきたいと思います。
これまでのコラムで、免疫チェックポイント阻害剤のテセントリクと血管新生阻害剤のアバスチンのW処方で、腫瘍マーカーが劇的に改善したことはお伝えしてきました。
先日10月10日が7回目の投与でしたが、その直前の血液検査で、腫瘍マーカーが4.99ng/mLに下がっておりました。前回も7.27ng/mLでしたので正常値(0~10)の範囲内でしたが、今回はより数値が下がったことになります。
これまでの腫瘍マーカーの推移は、投与前24447ng/mL⇒7300ng/mL⇒481ng/mL⇒56ng/mL⇒7.27ng/mLでしたので、一桁ごと低下していることになります。
造影剤CTでも腫瘍はかなり小さくなっていましたので、腫瘍マーカーとの整合性は取れています。
ここまで副作用もなく来れたのが、化学療法以外の3つの要因として、これまでのコラムでもお伝えした通りです。
特に最近になって、3つの要因の1つである漢方薬「大建中湯」の効果も少なからずあるのかなと感じています。
以前のコラムでは、大建中湯とラクトバチルス菌で腸管バリアが強まり、免疫力を上げている旨のことを書きましたが、そもそもの生薬で、山椒と乾姜は温性で体を温めるため、飲んだ後にお腹周りがポカポカする感覚があります。
このため、体温が高めに維持され免疫力を上げるポイントになっているように思います。
実際、母の場合も日々の体温は、36.8度から37度と以前より5分程度上がっているように思います。
大建中湯に含まれる生薬(山椒・乾姜)が、癌細胞を撃退するアシストをしているのではと思うようになりました。
引き続き経過観察していきたいと思います。
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