慢性炎症を防ぎ抗炎症作用のある‟くるみ”について・・・

今日のコラムは、慢性炎症を防ぎ抗炎症作用のある食材を取り上げているシリーズに戻ります。

毎回、科学的な視点と中医学(東洋医学)からの視点と両面から見ていますが、今日取り上げる‟くるみ”についても、昔から長寿につながる食材として重宝されてきました。

まず、抗炎症作用の要因として、くるみにはオメガ3脂肪酸の「α-リノレン酸」がたくさん含まれていることが上げられます。

オメガ3脂肪酸と言えば、青魚や亜麻仁油などに含まれるものとして取り上げていました。

そして、昔からくるみと長寿が結びついていたのですが、ハーバード大学の研究で科学的に明らかにされています。この研究は、60歳以上の男女、約9万人を対象に20年間にわたる調査結果に基づいています。

くるみを食べる習慣がある方とそうでない方を対象にしたものですが、様々な疾病で死亡するリスクが14%ほど減少し、その結果寿命が約1.3年延びるとされています。また心臓欠陥による死亡は、クルミを食べる群では25%も少ないことが確認されました。

寿命が1.3年延びると言うのはちょっと微妙な年数ですが、心臓欠陥による死亡が25%も少ないと言うのは、くるみ効果が出ていると言えますね。

くるみには、オメガ3脂肪酸の他に、ビタミンEやポリフェノールも含まれており、酸化ストレスを減らし炎症性物質の生成を抑制する効能があるとされています。

また、心血管疾患リスク低下と炎症マーカー低下に関連すると言うことですので、ハーバード大学の研究結果に沿うものとなっています。

ただ、調査対象が60歳以上でしたが、高齢になると歯が弱くなり、くるみなどナッツ類は硬くて食べられないと言うことになります。

歯が健康なうちから、くるみなどのナッツ類を定期的に摂取する習慣をつけ、慢性炎症にならないように気をつけるべきかと思います。

明日は、中医学(東洋医学)からみた‟くるみ”を考察していきます。

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