尿潜血と腫瘍マーカーPIVKA2の上昇の原因は?もしやビタミンK不足なのでは?

昨日のコラムでは、尿潜血と肝臓の腫瘍マーカーPIVKA2の若干の上昇について、思い当たる節があるとして終えていました。今日は、このあたりを考察したいと思います。

まず、尿潜血については、+2程度の潜血でその原因は多岐にわたります。もちろん可能性としては消化器系、泌尿器系で癌が発生していることも捨てきれません。

そして腫瘍マーカーPIVKA2の若干の上昇も、治まっていた肝臓がんが息を吹き返したとも取れます。

まずこの2つの事象から、もしやビタミンK不足なのでは?と思いました。

ビタミンKは高齢になるほど不足しやすいビタミンです。本来なら食品から摂取するだけで十分なのですが、胆汁がビタミンKの消化吸収に重要な役割を果たすがゆえに、胆汁の分泌が上手くいかなくなると、ビタミンKはその役割を果たせなくなります。

胆汁は、肝臓で作られ、胆嚢で濃縮され貯蔵されます。食べ物の脂肪分を分解する際に、消化酵素とともに活かされる分泌液です。

実は私の母は、以前に胆嚢の摘出手術を受け、現在胆嚢はありません。胆嚢がなくても胆汁は肝臓から排出されますので余分な脂肪を摂取しない限り、通常は問題ないとされてはいます。

ただ、高齢になって、ビタミンKの消化に何らかの影響を与えていないとも言えません。

ビタミンKが不足すると出血時に血が止まりにくく、尿潜血が出る原因にもなります。またPIVKA2は肝臓で生成される異常なタンパク質であり、ビタミンKが不足することでも数値が上がる原因になります。

そして、以前に母の腕に紫斑を見つけたことがありました。紫斑とは紫のあざのようなもので、微量な皮下出血によるものです。これもビタミンK不足により起こります。

点滴の際に看護師さんが血が止まりにくいとおっしゃっていましたので、まさにビタミンK不足の症状ではと推測できます。

仮に食品からビタミンKを摂取する、例えば、納豆などを摂取しても上手く消化吸収できないのかもですが、ひとまずビタミンKのサプリメントを摂取するようにしました。サプリメントでも消化吸収できないかもですが、まずは試してみる価値はあるのではと思います。

今週、歯の治療で病院に行くことがありますので、その時に相談してみようと思っています。

画像は、胆汁を溜めこむ胆嚢のイラストです!

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