世界3大長寿村とも言われた「フンザ地域」の食から長寿を学ぶ!

今日からは世界3大長寿村に照準を当て、長寿の秘訣を食から探っていきたいと思います。

まずは、西パキスタンに位置するフンザ地域を見て行きます。画像はフンザの景色ですが、画像を見ても高地に村が形成され厳しい生活環境が予想できます。

では、なぜ生活環境の厳しい地域が長寿村なのかと言う疑問が生じますが、そもそも長寿村の人々は、昔から宗教的、人種的、あるいは経済的な理由で迫害を受け、追手から逃れ住みついた人たちと言う説があります。

逃れて住み着いた土地が、高度数千メートルの高地で土地は乾燥し、雨量も少なく、長寿には程遠い生活環境は劣悪な地域が多いとされています。

ただ、長寿村に共通しているのは、近隣に大きな河が流れ、氷河が溶けた水が豊富に村に流れ込む環境が整っているのです。

氷河の水には数十種類のミネラルが含まれ、「氷河ミルク」と呼ばれるほど、栄養価に富んでいると言われています。

フンザも例外ではなく、バトゥーラ山群とヒスパー山群が西と東に走り、その間をフンザ川が流れる、氷河ミルクを享受できる環境にあります。

フンザ川の狭長な河谷平野は杏(アンズ)の産地として知られています。この杏については、中医学の薬膳から明日見て行きます。

フンザ地域の人々は、100歳以上の高齢者が村中におられ、巷では120歳が平均年齢だと言われた時期もありました(ちょっと不確かな情報です)。

フンザの人たちは病気で亡くなる方が少なく、100歳以上になり天寿を全うする方が多いようです。癌に罹る方はいないとも言われています。

では、フンザの方たちは日ごろどのような食事をされているのでしょうか?

桃源郷と言われるように、春になると杏の花がフンザ川のほとりに広がるように、果樹に支えらえた地域で、杏だけでなく様々な果物が食べられているのがわかります。

郷土料理としては、チーズチャパティと呼ばれるフンザのチーズ、ミント、トマト、ネギ、玉ねぎ、果実オイルが小麦のチャパティで巻かれている料理があります。

このフンザのチーズは牛の乳だけでなく、ヤギや羊の乳を使って作られます。果実オイルは杏のオイルです。

これだけを見ると、必ずしも乳製品や小麦製品が体に悪いとは言い切れませんね。長寿村の人が日常的に摂取されている食材なのですから。

もちろん、地域で生まれながらに食する食材だからこそ、体質がその食材に合わせていくと言うことも考えられますが、チーズ(乳製品)が重要なタンパク質であることは間違いないようです。

そして、肉料理はほとんど食べないようです。飼っていたヤギや羊などが命果てたときに、食するようです。

長寿の秘訣はそのあたりにもあるようです。

ただ、フンザ地域は観光客も多く、外界からの食の誘惑が長寿村に危機を及ぼしているとも言われます。フンザ地域で食べられてきたものよりも美味しいものが外部から流入しているのです。

糖分が多く甘味が強く、添加物が含まれた、一見美味しく感じるものです。

とはいえ、私たちには以前に世界的な長寿村とされていたフンザ地域の食を学ぶ価値があることは、言うまでもありません。

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