塩分と過剰な脂分の摂取が短命につながる怖い話し・・・

今日も長寿・短命に影響を及ぼす4つの食品について見て行こうと思います。
1つ目の塩、2つ目の魚介類についはここまでのコラムで触れてきました。今日は3つ目の大豆です。この大豆の話しに行く前に、家森幸男先生の中国での調査をお伝えします。
先生が中国本土の5つの地域で長寿・短命地域の調査を1985年から始められた時の記録です。5つの地域とは、都市部の北京、農村部の石家荘(河北省)、東部の都市部・上海、広東省の広州、そして高地のラサ(チベット自治区)です。
この中で、長寿・短命で対照的な結果が出たのは、広州とラサでした。
調査は24時間尿から、栄養を探り、血圧や血液検査で食と健康の関係を調べたものです。
まず、長寿者の多い広州については「食は広州にあり」と言われるように、新鮮な食材が手に入り、保存食をほとんど食べない地域と言う特徴があります。
保存食と言えば塩分が関わってきますが、広州の人は食塩摂取量が1日平均で5g未満と世界でも最低レベルで、高血圧の人もほとんどいなかったようです。
反対に、短命地域としてのラサは、海抜3700mと言う高地で野菜や果物はほとんど採れません。日常的に塩茶やバター茶を好み、保存食のヤクの肉を食べます。
24時間尿を測ると1日平均16ℊもの塩分を摂っていることがわかりました。まさに塩と脂の短命コンビを摂取する地域だったのです。野菜も摂取しないため、塩分の害を打ち消すカリウムも摂取できない環境にあるわけです。
ラサ地域の人の血圧は、高血圧が4割で、中には200ミリを超える超高血圧の人が多いのも特徴でした。
そうなると突然死が多いのも頷けます。
これらの特徴的な2地域を見ても、いかに塩分と過剰な脂が短命につながるかがよくわかります。
そして、もう一つ特徴的な地域を調査した結果、3つ目の大豆に深くかかわる地域だと言うのがわかりました。
この話しは、明日したいと思います。
画像は塩分も脂分も多いカップラーメンです。本文中には出て参りませんが、気軽に食べれますが頻繁に食べるのは控えた方が良さそうです。

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