たんぱく質の摂取について、最も考慮しなければならないのは、もしや腸内細菌?!

先日から高血圧の原因について探っていますが、二人の研究者の意見が真っ向から対立していることを受け、今日はたんぱく質について、お二人の先生の説を見ながら検証していきたいと思います。
まず、家森幸男先生の説は、昨年12月のコラムで大々的に取り上げてきました。その中で、塩分過多が最大の高血圧の原因とされていましたが、同時に家森幸男先生もたんぱく質は摂取することを推奨されてはいました。
たんぱく質と高血圧の原因とは、直接つなげてはいらっしゃいませんでしたが、動物性たんぱく質の悪い脂分が多いお肉より、動物性たんぱく質でもタウリンが多く含まれる魚類と植物性たんぱく質の大豆を長寿の食材としてあげられていました。
これに対し、三石巌先生は、植物性たんぱく質は決して質のいいたんぱく質ではなく、高血圧の原因となる動脈の弾力性を維持するには物足りないたんぱく質だと唱えられています。
そもそも日本人が長年食してきた和食は、たんぱく質の量が圧倒的に少なく、日本人の高血圧の原因はまさにたんぱく質の不足だと主張されてきました。
大豆が良質かそうでないかは、食べる量や、個人差でも変わってくる気がいたしますが、動物性たんぱく質のお肉を摂取することのデメリットについては、三石巌先生の説は若干弱いのかなとも思います。
確かに栄養分が豊富な食材の代表選手がお肉だと思います。
私のコラムでも再三再四、お肉論争と称し、お肉は食べるべきか否かをコラム内で検証してきました。
結論から言うと、個人差がありますが、腸内細菌に影響が及ばないくらいの量であれば、1週間に2回くらいは摂取してもいいのではと言う結論には達しました。
この1週間に2回と言うのは、105歳まで現役医師としてご活躍された、聖路加国際病院の日野原重明先生が週に2日はがっつりお肉を食してられたからです。
もちろん、腸内細菌叢がフゾバクテリア菌などの悪玉菌で浸食されている方は控えるべきだと思いますが、そうでなければ、腸内細菌叢やコレステロール、中性脂肪などを見ながら、たんぱく質を積極的に摂取する日があってもいいのかなと思います。
結論が出たようであいまいになってしまいますが、やはり個人差と言うことになるのかなと思います。
家森幸男先生も三石巌先生も素晴らしい研究者であることは間違いありませんし、お二人の理論は筋が通っていてとても参考になります。
ただ唯一欠如していることと言えば、腸内細菌のことになります。
研究者としては家森幸男先生はご高齢で、先生が一番全盛期でご活躍されていた時期は、腸内細菌はほとんど明らかになっていない時代ですので、腸内細菌が考察の対象でないのは当たり前なのです。
これは今は亡き三石巌先生についても同じです。
私たちはお二人の研究結果は慎重に考慮しつつ、新たな存在としてかなりの影響力を持つ腸内細菌をすべての食と健康を考える際に、その対象に含めないといけないと思います。

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