「胃がん」と「ビタミンA不足」をつなぐ点と線! ~三石理論が解き明かす「粘膜角化」の恐怖と、タンパク質の役割~

今日もビタミンAの話しの続きになります。三石巌先生はビタミン大量投与を持論とされていて、ビタミンの過剰摂取も良質なたんぱく質を常に摂取することを心がければ、ビタミン過剰症なるものは防げると言う論理を展開されている先生です。
よってビタミンに関する持論は多岐に渡っていますが、どれも細胞レベルで持論を展開されているので、非常にわかりやすく科学的でもあります。
いわゆる分子栄養学のパイオニア的な存在なのです。
以前にも申し上げてはいましたが、唯一、三石理論で欠如している部分は腸内細菌のところで、先生がご活躍されていたころは、腸内細菌自体の存在や働きが科学的に解明されていなかったのですから無理もありません。
先生の時代に現在の腸内細菌データが存在していたら、もっと面白い理論が聞けたのではと、残念でなりません。
と言うことで、前振りが長くなりましたが、以前にビタミンAが不足すると、上皮細胞が角化すると言うことは、粘膜が角化し潤いがなくなり、そこから細菌が侵入しやすく感染しやすく、腫れを生じたりもすると申しておりました。確か気管支炎の話しもその時に出たと思います。
これ胃がんでも同じようなメカニズムで胃の上皮細胞すなわち胃の粘膜が角化すると、正常の働きができにくくなるんですね。
胃は胃液を分泌しますが、分泌細胞も上皮細胞ですから、胃の内部でどのようなことが起きているかは想像に難くないところです。
これはあくまで三石巌先生の説ですが、胃がんの多発地域を調べたWHOの調査によれば、乳製品を摂らない国に限ることがわかったそうです。乳製品を摂らないようにとの説も巷ではトレンドのようになっていますが、三石巌先生の理論は全く真逆です。
牛乳や卵にはビタミンAが豊富ですから、三石巌先生は積極的な摂取を推奨されていますが、日本人は乳糖不耐症が多いため、昔は乳製品を摂らない人が多いのかも知れなかったのです。
ひと昔前の日本人の癌の代表格は胃がんでしたから、この三石理論もあながち間違っているとは言えません。
そして、ここ最近は胃がんよりも大腸がんなどが急増しています。特に女性が大腸がんが一番手に上げられます。乳製品を摂る機会が以前より増しているための現象と言ってもいいくらいです。
いずれにしても、ビタミンAを積極的に摂取することが必須と言えます。ビタミンAの過剰摂取を抑えるために、良質なたんぱく質も摂っていく。
分子栄養学に基づいた三石巌先生の理論は、私は筋が通っていると思っています。

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