【新連載】第1回/Bio Wisdomの土台となる「中医学」~実は知らない東洋医学のルーツと多様な民族の歴史

今日からのコラムは、私が国際薬膳師でもありますので、薬膳の根本になる中医学についてわかりやすく解説していきたいと思います。
これまでのコラムでも、ちょくちょく中医学の概念については触れてはきましたが、しっかりと順を追って説明はしてきませんでした。ただ、現在私たちが掲げている『Bio wisdom japan』は‟古代の知恵と現代の科学を融合させ、自分に合った最適な食を通じて健康に過ごす”をテーマにしています。
この『Bio wisdom japan』の大前提の一つが中医学であり、薬膳であります。
その中医学についての最もベースになるところから話しを進めて行きたいと思います。
私自身が国際薬膳師として、日々多くの方と向き合う中でよくこんな質問を受けます。 「中医学と東洋医学、そして日本の漢方って、一体何が違うんですか?」
これについては、私自身も中医学の勉強を始めたころは、その違いがわかりませんでした。
日本に住んでいて、漢方薬は知っていました。なんとなくですが。そして、東洋医学と言う言葉も知っていました。漢方薬と東洋医学は自分の中ではつながっていたように思います。
そして、あの韓流ドラマのパイオニアとも言えるかと思いますが、あっ「冬のソナタ」ではなく(笑)、「チャングムの誓い」ですが、あのドラマは再放送を含め、かじりついて観ていました。ただ、韓国の医学、韓医学が東洋医学とつながっている、そのカテゴリーの中にあるとは思わず観ていました。
当時は、東洋医学に対してそこまでの関心事が無かったのだと思います。
このコラムをご覧いただいている皆さまも、中医学や東洋医学、そして日本の漢方については、その認識は様々だろうと思います。
結論から言うと、「東洋医学」というのは、アジア発祥の伝統医学全般を指す大きなカテゴリー、いわゆる枠組みの名前になります。例えるなら「西洋料理」という言葉の中に、フレンチやイタリアン、スパニッシュが含まれているのと同じです。
このように東洋医学をまとめると、なんかスッキリしますね。
今出てきた、地域と表現する方がわかりやすいですが、中国、韓国、日本、そしてインドを4つの偉大な医学と称しておきましょう。そして厳密に言うと、中国の医学は、多くの民族が独自の医学をもち代々継承してきました。
代表的なものが漢民族が継承してきた漢医学です。現在の中医学はこの漢医学がもとに形成されています。
漢民族の影響を受け、中国東北部の吉林省、黒竜江省、遼寧省に住む朝鮮民族が広めたのが朝鮮医学です。
主にモンゴル自治区などの草原に住むモンゴル民族のモンゴル医学は、騎馬民族として民間療法を取り入れました。
同じく高原や草原に住むチベット族のチベット医学はインド医学の影響を受けました。
他にも、新疆ウィグル自治区のウィグル医学、雲南省、貴州省、四川省に住む彜民族(イミンゾク)の彜医学、ミャンマーとの国境に近い傣民族(タイミンゾク)の傣医学が存在しました。
中医学については、主に漢医学を伝承しており、それを中医学として見ていきます。
明日のコラムでは、この東洋医学という大きなくくりに含まれる「4つの偉大な医学」の特徴を詳しく見て行きたいと思います。

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