腸内細菌– category –
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『りんご1日1個で、医者知らず』は食物繊維のペクチン効果を表したものなのか?!
様々な食物繊維とその食物繊維を含む食材を取り上げておりますが、今日は3日目で「ペクチン」を取り上げます。 ペクチンに関しては、私のコラムでも数回取り上げて参りました。それだけ、健康に寄与する成分と言うことだろうと思います。 2024年6月27日の... -
いま医療介護分野で注目されている食物繊維「グァーガム分解物(グァー豆食物繊維)」とは何か?
昨日から食物繊維の種類とその食物繊維を含む食材を取り上げていますが、今日は2日目になります。 今日は多糖類で側鎖のあるもの「ガム」についてです。 このガムの中で特に最近注目されているのが、‟グァーガム”で、化学的には主鎖がマンノース、側鎖がガ... -
私たちはかたくなに食物繊維を摂取すれば、それでいいのでしょうか?
今日からは、食物繊維の種類とその食物繊維を含む食材を化学的なところも含めて見て行こうと思います。 食物繊維と言えば、私の中では、腸内細菌のためのエサと言うイメージがこびりついております。腸内細菌の存在をさほど気にしていなかったころは、1日... -
腸内に棲む腸内細菌が有機酸を産生することで、人は健康を維持できるんですね!
今日は、腸内細菌が産生する有機酸についてです。 有機酸と言えば、その一種である短鎖脂肪酸を思い浮かべます。今日の画像も、5つの短鎖脂肪酸を掲載したものです。短鎖脂肪酸でも炭素をいくつ含んでいるかにより、その種類が異なってきます。 画像の左... -
人の消化酵素で分解できない食物繊維は腸内細菌が分解してくれるのですが・・・その腸内細菌が少ない場合は・・・・?!
今日は昨日の続きになりますが、糖質以外の炭水化物である食物繊維はどのようにして体内で消化されているのか?についてです。 食物繊維の中のセルロースを例に、昨日のでんぷんのように化学的に分析していきます。 食物繊維であるセルロースは、人の消化... -
野菜や穀物の中で食物繊維量が一番多いのが「ライ麦」なのです!
昨日までのコラムで、腸内細菌が短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)を産出するために、摂取すべき食物繊維を、腸内細菌の種類別で見て参りました。 腸内にどのような腸内細菌が棲息しているかによって、短鎖脂肪酸が効率よく産み出せるかどうかが決定... -
オートミールを食べて腸内細菌のRoseburiaを働かせて酪酸を作りましょう!
ここまで短鎖脂肪酸(酢酸、プロピオン酸、酪酸)を産生するのに有効な食物繊維を取り上げてきました。今日は最終回で、昨日に引き続き「酪酸」です。 酪酸はこれまで、摂取すべき食物繊維として、レジスタントスターチ、ペクチン、フラクタンを取り上げま... -
短鎖脂肪酸の酪酸を産生するための食材として、‟らっきょう”は非常にいいようです!
今日も引き続き、短鎖脂肪酸の酪酸を産生するのに有効な食物繊維を取り上げます。 今日は「フラクタン」です。フラクタンとはフルクトース(果糖)の重合体でその末端にグルコース(ブドウ糖)を持つ多糖の総称で、イヌリンやフラクトオリゴ糖などがこれに... -
短鎖脂肪酸の酪酸産生に有効な食物繊維のペクチンについて!
今日は昨日の続きで、短鎖脂肪酸の酪酸を産生するのに有効な食物繊維である「ペクチン」を取り上げます。 ペクチンはりんごやバナナに含まれていますが、より多く含まれているのが柑橘系の果物になります。キンカンやザボン、柚子に多く含まれているのです... -
短鎖脂肪酸の酪酸産生に影響を及ぼす、レジスタントスターチについて!
今日は、腸内細菌が産出する短鎖脂肪酸の酪酸について、その産生に影響を及ぼす食物繊維やそれを含む食品、そして発酵に関与する腸内細菌について見て行きます。 ここまで短鎖脂肪酸の酢酸とプロピオン酸について見てきましたが、今日の酪酸と共通する部分...