PET検査の被ばく量はどれくらい? 知っておきたい数値のリアルと検査後の注意点

PET検査について造影剤MRI検査と比較して、昨日までのコラムで見て参りました。今日は、このPET検査をもう少し深堀していきます。

まずは、PET検査を受けるにあたって最も気になるのが、被ばく量ですね。実際に1回の検査で受ける被ばく量はどれくらいなのでしょうか?

PET検査は、ブドウ糖に似た放射性物質(FDG)を体内に注射するため、体内からの被ばく(内部被ばく)があります。さらに、癌の正確な位置を特定するためにCT撮影を同時に行う「PET-CT検査」が主流のため、CTによる被ばく(外部被ばく)も加わります。

では、具体的な被ばく量なのですが、1回のPET-CT検査での被ばく量は、およそ「10〜15ミリシーベルト」程度です。

ちなみに、日本人が自然界から1年間に受ける放射線量が約2.1ミリシーベルトと言われていますし、胃のバリウム検査を行った場合でも約3〜4ミリシーベルトです。PET-CTはその数倍になるんですね。

ただ、この程度の量で急性の放射線障害が出たり、将来の発がんリスクが明らかに高まったりすることはないとされていますので、「癌を見逃すリスク」と「被ばくのリスク」を天秤にかけた時、メリットが上回ると言えるのではないでしょうか?

そして、注射したFDGは、尿と一緒に体外へ排出されます。そのため、検査後は「水分を多めに摂って尿を出す」ことが推奨されます。

また放射線の影響は時間とともに急速に減っていきます。半減期が約110分と言われており、数時間で尿とともにすべて排出されます。

しかし、検査当日は妊婦さんや乳幼児との長時間の密接な接触は避ける方が賢明です。実際にはこのような指導は行われませんから(もしかしたら検査を受ける時の説明書に記載があるかもですが)、小さなお子さんを抱っこしたりは、その日は我慢した方が良さそうです。

そして、この半減期こそが、PET検査が非常に高い検査料を必要とすることと深い関係があるのです。

明日詳しくお伝え出来ればと思います。

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